2018年6月8日
2018年度日本草地学会熊本大会において、
樽見 恵梨奈氏
(岩手大学大学院連合農学研究科、
演題名:温暖化の影響を評価する寒地型牧草生産モデルのモデル選択とその検証)および
草竹 理子氏
(宮崎大学農学研究科、
演題名:ウシにおける植生識別能力の評価:緑草の有無の識別に対する異なる感覚の寄与)
の2名を2018年度の優秀若手発表賞に選出した。
樽見氏の発表は,地球温暖化による草地の生産性への影響を評価するために気温と草地更新後年数を要因として複数のモデルを作成し,実測データを用いてモデルの有用性を確認したものであった。地球温暖化対策という重要な研究テーマに取り組み,実用上有用なモデルを提示した点が評価された。
草竹氏の発表は,臭いは通すものの外から中を見ることができない材質の蓋をウシが鼻で押し開けることのできるようにした箱を考案し,そこに牧草を入れて蓋の開口の大きさを変えてウシに与えることによって緑草の有無を識別できるのかを検討したものであった。独特の実験装置の工夫によって,ウシが緑草の有無を識別できることを証明した点が評価された。
2018年3月
優秀若手発表賞審査委員長 石田元彦