企画集会

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企画集会(12月25日現在の予定)

「周年親子放牧による高収益繁殖経営を目指して」
③放牧家畜の行動特性と安全な家畜管理作業

高齢化した繁殖農家の離農に伴う肉用子牛の出生頭数減少により子牛価格が高騰しており、肉用子牛の安定供給は喫緊の課題である。そこで、大幅な軽労化が見込める放牧メリットを最大限に活用した周年親子放牧技術により、畜舎を必要とせず初期投資を抑えることで新規参入も視野に入れた、省力低コストで収益力を高めた繁殖経営を確立させる必要があると考える。本企画集会では肉用子牛生産現場の現状を把握するとともに、「周年親子放牧」普及に向けて解決すべき課題の明確化、適用可能技術の検討等を行う。
本集会は、今後草地学会大会時に開催される企画集会としてシリーズ化している。大会開催ごとに、肉用子牛生産現場の現状と課題を報告して頂くとともに、繁殖経営現場で活用できる技術を紹介していきながら、高収益繁殖経営に向けた論議につなげていきたい。新たな担い手が参入するには、熟練を要する家畜管理作業は極めてハードルが高い。このため、放牧家畜の行動特性を理解するとともに、安全な家畜管理作業につながる効率的な馴致技術の構築不可欠と考えられる。今回は、放牧家畜の行動特性と安全な家畜管理作業等について報告頂く。報告の一部には生研支援センター「革新的技術開発・緊急展開事業(うち人工知能未来農業創造プロジェクト)」における周年親子放牧コンソーシアムでの取り組み内容の紹介を含む。なお、本企画集会で講演された内容の一部は、日本草地学会誌の実用記事に掲載される予定である。

日時:3月26日(火)、14:00-16:00(仮日程)
場所: 広島大学生産資源学部 東広島キャンパス
責任者:山本嘉人(農研機構 畜産研究部門)

1. 人と牛との良好な関係の構築         農研機構 畜産研究部門 小迫孝実
2. 管理者に必要なストックマンシップ    東北大学 大学院農学研究科 深澤 充
3. 技術紹介:
① 放牧子牛を大きく育てる木材クラフトパルプ飼料       農研機構 畜産研究部門 木戸恭子
② 家畜飲水の簡易な冬季凍結抑制技術             農研機構 畜産研究部門 中尾誠司

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